9割以上が失敗し、退場すると言われるFXの世界。負けを重ねる理由には多くの共通点があります。
しかし、原因は同じなのに何故ここまで多くの人が勝てずにいるのでしょうか?
それは具体的に対策を練らずに、失敗を振り返る事無くトレードをしているから。
今回は、FX失敗談をまとめてケースごとに解決策を紹介します。絶対負けない方法をお伝えする訳ではありませんが、この考え方をマスターすると圧倒的に勝ちへ近づきますよ!
目次
よくあるFX失敗談!パターン例まとめ
先にお話した通り、FXでは失敗する割合の方が多い。
しかし、発想を変えればパターン別に反面教師として大いに学習材料として役立ちます。
最初にその失敗談をパターン別にご紹介するのでアナタ自身が、それに当てはまっていないか確認しましょう!
無駄にエントリーする「ポジポジ病」
とにかくエントリー回数が多い、しかも根拠として薄くリスクの高いトレードをしてしまう。
それが、いわゆる「ポジポジ病」です。
FXで大敗し、資金をゼロ→退場となる非常に多い失敗パターンでしょう。このポジポジ病、実はまったくの初心者より、少し勉強したビギナーに見られやすいです。
その理由は意外にも、チャートパターンを学びだす頃にあります。
例えば、ダブルボトムや逆三尊と言った定番格のチャートパターンを学習したために、形をみて「ここは買い」「ここは売り」。
そのパターンの形だけを覚えているので全てが取引するチャンスに見えてしまいます。
これによってエントリーに無駄が増え、優位性や相場環境を軽視しているので、当然ながら勝てるはずもなく「気付けば証拠金が底を付いていた」と失敗談へ繋がってしまうのです。
ハイレバ取引で借金を抱える
レバレッジについては、「FXのレバレッジで取引を有利に!初心者が見逃す真実。」でお話ししました。資金に見合わないレバレッジを、優位性のないエントリーで行うと強制ロスカット→追証→借金の負の3連撃を受けることになります。
これは平常心を失っている時に起こり易く
- 負けこんでいて取り返したい気持ちで焦っている
- 勝ち続けて、自身に満ち溢れている
この2つのシチュエーションで起こる可能性が極めて高く、私自身も経験したことがあります。
これらの精神状態においては普段以上にロット(注文サイズ)を大きくして利益を追い求めます。
結果として、本来以上のレバレッジ、本来以上の損失を抱えて「ハイレバ取引で借金を抱える」に至るのです。
エントリーした瞬間に逆行する
これもトレードを始めたら経験しやすい経験でしょう。
自身がエントリーすると想定して方向と逆方向へレートが推移。そこで、シナリオが間違っていたと判断し、損切りできれば不幸中の幸いですが、多くの失敗は一度に終わらずに「逆に行くなら買いと売りを変えれば良い」と反対注文を損切りと同時に入れてしまいます。
結論は当然、根拠の薄いトレードをするわけですから、2度目の損切りに襲われるのです。
- 殆どの原因は、「分析の不十分さ」「不完全な学習内容」
- そして、それを元に取引している「不安定な精神状態」
- 結果としてタイミングが悪い、ロットの合っていないトレードをしている。
熟練トレーダーでも失敗する理由
熟練のトレーダーでも、絶対に失敗しない事はありません。確かに、先にご紹介した失敗談を全て克服し、失敗の割合を減らせている事が一人前トレーダーの基準とも言えます。
しかしながら、後述するその解決策は特殊なツール、あるいは特殊なスキルを必要としません。また、慣れているからこそ生まれる新たなリスクが存在するのです。
専業デビューで精神的に病んでしまう
専業トレーダーとして生計を立て始めた時期に生じやすいのが、「負け=収入がなくなる」事に対しての恐怖心。
多くのトレーダーが別の投資やビジネスで収入を得ようとする事に関係しています。例えば、
- 兼業でFXをしていて10万円の損切り
- 専業でFXをしていて10万円の損切り
では、次のトレードでの負荷は異なります。
つまり、兼業なら半月ほど働けば、一般的な会社員の給料で容易に賄うことができます。
しかし、専業でFXをしている者にとっての損切りは「必ずトレードで挽回しなければならない」。
その恐怖心は、時として睡眠障害や食欲不振、トレード出来ない程のストレスを抱える結果になるのです。座ってパソコン一つでできる楽な仕事なイメージで専業を目指すならナンセンス。
これは、私自身も経験した失敗談で専業の時は10キロ近く痩せました。
過度な自信のせいで損切りをしない
熟練トレーダーだからこその意味で、最も陥り易い失敗はコレ。
上手く利益を残し続けている経験があるからこそ、私はこのパターンなら負けないという自信に満ち溢れる時があります。
一つのトレードに対して固執して、損切りをせず、むしろロットを増やして「ナンピン(逆行するごとにポジションを増す)」をするケースも加えて多い失敗談になります。
元を辿れば、最初のエントリーはリスクリワードも良く、優位性の高い自信のある理想的なシナリオ。しかし、結果として不要にポジションが膨らみ、最悪の場合は破産もありえる失敗例です。
FXで失敗しない方法を具体的に。
失敗を成功の秘訣に変化させましょう。
FXにおける解決策は根本的な誤解を紐解かなければならず、しかも個別に深く見ていく必要があります。
ですが、その解決策を考えるコツには共通している部分があり、これをマスターすることで失敗を勝ちへの経験へ繋げることが出来ます。つまり、失敗しない方法です。
距離を置いた「客観視」と「論理」
FXの成功者は頻繁にトレードしているというのは、多くの初心者が抱いている勘違い。
確かにチャート、値動きを絶えず監視しているトレーダーは多いですが、どんな相場でも常にトレードしているのはごく僅かです。
トレード前提に相場を見るのではなく、まずは相場がどんな状態かを客観的に分析するのです。
例えば、前述した「ポジポジ病」のように、チャートパターンを探してエントリーする前に、過去のチャートからどんな場合にパターンが上手く作用したか、具体的な値動きから仮説を立て、論理的に理解する。
これだけでも、勝率は変わりますし、勝てるトレーダーは研究の時間を大切にします。大切なのは、パターンが成立する前提条件。
これを深く自身の考えを持って理解できる事が初心者と上級者の違いと言えるでしょう。
トレードできる相場か?を見る
ポジポジ病や神経質に監視しすぎて、ストレスを抱える具体的な解決策。
自身にとってトレードできる相場か?を見極める事は非常に大切です。これを見る習慣、そして待つ事ができると質の高いトレードに繋がります。
一度、原点に戻って考えてみれば、FXにおいて私たちができるのは「買い」「売り」「ノーポジション」の3つの行動のみ。相場においては、「トレンド相場」「レンジ相場」の2つのみに大別されます。
その流れの中でトレードできる部分を抜粋して集中力を割り振るのです。
そもそも、自身がどこまでの視野で相場を見れているか考えてみましょう。
例えば画像の様に、現在の値動きに至るまでのプロセスを見れていますか?極端に短い1分足や5分足をズームしてみていませんか?
当然、後述する節目に置いては重要な動きとしてみるケースはあります。
しかし、その日のトレードで最初からミクロな視点でチャートを見るよりは、全体の、前提の相場環境を見る方が良質なトレードへ繋がり易いです。
- 相場には「トレンド相場」と「レンジ相場」がある
- トレーダーにできるのは「買い」と「売り」「ノーポジション」のみ
- 大きな目線をもって、現在までの流れを見る
節目を意識すると、自然とエントリーが厳選される
より実践的な話をしましょう。リスクリワードの期待できる「節目」の話、別の言葉で「水平線」「レジスタンス、サポートライン」と言います。
この節目を描写するコツは以下のポイントがあります。
- 何度もレートが意識された
- 直近と比較して大きな値幅が動いた
シンプルですが、この2つが節目を見つけるためのコツです。
誤解されやすいですが、複雑な計算や高度な分析技術は必要ありません。
さらに言えば、難しい考察ではなく、簡単に見つけられるほど良いです。なぜなら、節目とは多くの人が意識する事で機能するから。つまり、誰もが見つけられる節目ほど機能しやすいと言えるでしょう。
- 長期足ほど強く作用しやすい
- ドンピシャで機能する必要はない
節目の性質は上記の通り。
例えば、ポジポジ病やエントリー後の逆行の原因として、自身のシナリオが長期足の方向性や、節目に対して逆の考えが悪い影響を及ぼしている可能性があります。
仮に、1時間足でこのラインが機能しているからエントリーしたとして、すぐ側に週足の節目があり逆行したなど反省点を見出すことができますね。
もちろん、その節目を超える「トレンド転換」を短期足のレンジ相場で予想したとしても、長期足の転換は、長期足での転換点を形成する必要があることを忘れてはなりません。
全てのチャートは最終的に全ての時間軸で合理的な動きになります。
【FX失敗談】まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回は「FXでよくある失敗はコレ。対策を練ることで勝ちが増える!」のテーマでお送りさせていただきました。
- 相場分析ができていないから「無駄なエントリー」をする
- エントリーが適切でないから「値動きが逆行」をする
- 常にトレード欲を抱くから「精神的にダメージ」を受ける
失敗から大きな損失を出したら、すぐに取り返す意識はご法度。
少し時間をおいて冷静になって振り返ってみれば原因は意外にも単純なものです。その単純さ故に、負けた精神状態では繰り返し同じミスをします。
ぜひ、今回の内容を参考に自身のトレードで修正してみてください!勝利の道へ近づくことが出来るでしょう。
参加者の心理、その全てが相場の流れを生み出すFXの世界。大きな力の潮流に対して自己中心的な考えを持って利益を手にするのがトレードです。
あくまで、コントロールできない連続の動きの中、一定の規則性と利益が見込める部分だけを都合良く抜粋する。それを理解して、適切なエントリー、リスクを減らした対応をするのが大切です。
絶対に負けないトレーダーは不可能ですが、そこを本気で目指すからこそ勝ちが見えてきます。